水面に揺蕩う記憶6 -群青-
それからというもの、その子どもは、名前はゼイラというらしいが、度々訪れるようになった。 (2017.11.27)
Text 水面に揺蕩う記憶 箱庭物語(文)幻獣界組,箱庭
水面に揺蕩う記憶5 -群青-
"声"が聞こえない。
それはこれまで生きてきたなかでは、あり得ないことだった。 (2015.3.1)
Text 水面に揺蕩う記憶 箱庭物語(文)幻獣界組,箱庭
水面に揺蕩う記憶4 -藤紫-
あっと思った時にはすでに遅かった。
踏み出した足が滑り、体が傾く。
それはひどくゆっくりと感じられたけれど、本当は瞬きするほどの時間だったと思う。 (2015.3.1)
Text 水面に揺蕩う記憶 箱庭物語(文)幻獣界組,箱庭
水面に揺蕩う記憶3 -群青-
外に出た私は、近くの川へと向かった。
水の流れる音を聞いていると、"声"も多少は気にならない気がして、川のそばに佇むのは昔から好きだった。 (2015.3.1)
Text 水面に揺蕩う記憶 箱庭物語(文)幻獣界組,箱庭
水面に揺蕩う記憶2 -藤紫-
ここしばらく、どんよりとした雲が空一面を覆う日が続いていた。
本格的に降ることはあまりなかったけど、しとしとと細かい雨が、降ったり止んだりを繰り返している。 (2015.3.1)
Text 水面に揺蕩う記憶 箱庭物語(文)幻獣界組,箱庭
水面に揺蕩う記憶1 -群青-
声が聞こえる。
そう気付いたのはいつの頃からだっただろうか。 (2015.3.1)
Text 水面に揺蕩う記憶 箱庭物語(文)幻獣界組,箱庭